FREE無料の「副業スタートチェックリスト」を公開中
副業の実務

簿記2級を独学で取る方法|経理歴22年が勉強時間と攻略ルートを解説

2026年6月28日

「簿記2級は独学で取れる?」——結論から言うと、独学でも十分合格できます。私自身、簿記2級を持っていますが、現場の経理スタッフにも独学で取った人はたくさんいます。

ただし、3級と比べると難易度・ボリュームは一段上がるので、進め方を間違えると挫折しやすいのも事実。経理歴22年の視点で、簿記2級を独学で攻略するルートを具体的に解説します。まだ3級を取っていない人は、先に簿記3級を独学で取る方法を読んでください。

簿記2級はどんな資格?3級との違い

まず3級との違いを押さえましょう。ここがわかると、何を勉強すべきかが見えてきます。

項目簿記3級簿記2級
範囲商業簿記のみ商業簿記+工業簿記
レベル個人商店レベル株式会社レベル(より実務的)
勉強時間の目安50〜100時間150〜250時間
合格率40〜50%前後15〜30%前後
合格基準70点以上70点以上

2級の最大の特徴は「工業簿記」が加わること。製造業の原価計算を扱う分野で、3級にはまったく出てきません。ここが2級攻略のカギになります。

簿記2級の勉強時間の目安

独学の場合、150〜250時間が一般的な目安です。3級を持っている前提なら、こうなります。

  • 1日1時間:5〜8か月
  • 1日2時間:3〜4か月
  • 1日3時間:2〜3か月

3級の2〜3倍の時間がかかると考えてください。逆に言えば、正しい順序でコツコツ続ければ、独学でも必ず手が届く範囲です。

独学に必要なもの

  • 商業簿記のテキスト+問題集:TAC「スッキリわかる」「みんなが欲しかった」シリーズが定番
  • 工業簿記のテキスト+問題集:商業簿記とは別に用意する(ここ重要)
  • 過去問・予想問題集:仕上げ用。ネット試験対策は模擬プログラム付きが便利

合計で6,000〜8,000円ほど。独学なら、通信講座やスクール(数万円〜)と比べて費用を大きく抑えられます。

簿記2級・独学の攻略ルート

ステップ1:商業簿記を一通り終える(約60〜90時間)

まず商業簿記から。3級の延長線上にあるので入りやすいです。連結会計や税効果会計など3級にない論点が出てきますが、「3級の知識をベースに肉付けする」イメージで進めます。

ステップ2:工業簿記に取り組む(約50〜70時間)

2級の山場です。工業簿記は「考え方」さえつかめば、商業簿記より得点源にしやすい分野。原価の流れ(材料→仕掛品→製品)をイメージで理解するのがコツです。苦手意識を持たず、図を描きながら進めましょう。

ステップ3:商業・工業を並行して問題演習(約40〜60時間)

両分野を頭に入れたら、ひたすら問題演習。商業簿記と工業簿記を交互に解いて、両方の感覚を維持します。どちらか片方に偏ると、本番で取りこぼします。

ステップ4:過去問・予想問題で仕上げる(約20〜30時間)

本番形式(90分)で時間を計りながら解きます。2級は時間との戦いでもあるので、「解く順番」と「時間配分」を本番前に固めておきましょう。

独学でつまずきやすいポイントと対策

  • 工業簿記が苦手→ 公式を丸暗記せず、原価の流れを図でつかむ。慣れれば一番の得点源
  • 連結会計が難しい→ 配点と相談。完璧を目指さず、基本問題を確実に取る戦略も有効
  • 時間が足りない→ 過去問で時間配分を体に覚えさせる。捨て問の見極めも大事
  • やる気が続かない→ ネット試験で「準備できたらすぐ受験」。中だるみを防げる

2級は「満点を取る試験」ではなく「70点を確実に取る試験」です。苦手分野を完璧にするより、取れる問題を確実に取る戦略が合格への近道です。

独学が不安な人は通信講座も選択肢

「工業簿記が独学だと不安」「質問できる環境がほしい」という人は、通信講座も選択肢になります。費用は独学より高くつきますが、順序立てた学習プランと質問サポートで挫折しにくいのがメリット。自分の性格と予算に合わせて選びましょう。

とはいえ、3級を独学で取れた人なら、2級も独学で十分狙えます。まずはテキストを1冊買って始めてみるのがおすすめです。

簿記2級を取るとどう変わる?

2級は「持っていると評価が変わる」資格です。

現場から経理歴22年・ゆるゴースト

私が日商簿記2級を取ったのは、少し変わった経路でした。もともと商業高校だったので全商2級は持っていましたが、それから10年ほど経った失業中に、職業訓練校の簿記3級コースに通いました。

授業は3級ですが、自分は2級のテキストを持ち込んで自習させてもらい、先生の空いている時間に分からないところを教えてもらう形です。使ったのはテキストと問題集2冊、あとは過去問だけ。独学とスクールの中間のようなやり方でした。勉強した期間は3か月ほど、一発合格です。

訓練校は費用がほとんどかかりません。独学かスクールかで迷っている人は、この選択肢も知っておいて損はありません。

まとめ

  1. 簿記2級は独学でも十分合格できる
  2. 3級との最大の違いは「工業簿記」が加わること
  3. 勉強時間の目安は150〜250時間(1日2時間で3〜4か月)
  4. 商業→工業→並行演習→過去問の順で進める
  5. 満点でなく「70点を確実に」取る戦略で合格をつかむ

簿記2級は、経理のキャリア・副業・転職のすべてで効いてくる「投資効果の高い資格」です。3級を取った勢いのまま、ぜひ挑戦してみてください。

参考・出典(公的機関のサイト)

※試験の合格率・出題範囲・受験料等は変更される場合があります。最新情報は日本商工会議所の公式サイトでご確認ください。2026年6月時点の情報に基づきます。

FREE CHECKLIST 副業を始める前に、
確認しておきたいことリスト
経理歴22年の現役担当が作ったチェックリスト。登録不要・そのまま読めます。 チェックリストを見る →
ゆるゴースト
ゆるゴースト
現役の経理事務職(経理歴22年)/ keiri-fukugyo.com

日商簿記2級・FP3級保有。社員約70名の会社で経理を担当し、補助1名と分担しながら総務・労務・人事まで兼任しています。実務で培った知識をもとに、副業に取り組む人向けの情報を発信しています。