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職種別の副業

経理スキルは副業に活かせる?22年の経験から考えた5つの仕事

2026年6月12日

経理の仕事をしていると「地味なスキル」と思いがちですが、副業市場では事情がまったく違います。世の中の小さな会社・個人事業主の大半は、経理を「やりたくないのに自分でやっている」からです。

つまり、あなたが毎日やっている作業に需要があります。

私自身は、いくつかの会社で経理を22年やってきました。記帳から請求・支払、給与計算、月次の締めまで、ひととおり自分の手でやっています。ただし、副業として案件を受けたことはまだありません。なのでこの記事は、「本業でこの作業をやってきた人間から見て、どれが副業になりそうか」という目線で書いています。

経理スキル・簿記の知識を収入に変える副業を5つ、必要レベルと単価感つきで紹介します。

金額について。ここに書いた数字は、私がクラウドソーシングサイトの公開されている募集を見た範囲のものです。公的な統計はありません。「相場」として保証できるものではなく、実際の金額は案件の中身・件数・会社によって大きく変わります。目安として読んでください。

先に断っておきます。ここに挙げる5つを、私が全部、副業として受注したわけではありません。なので「会社で実際にやってきた業務」と「経験から副業になりそうだと考えた仕事」を分けて書きます。どちらなのかは、それぞれの見出しの下に書いてあります。自分の経験と重なるかどうかの判断に使ってください。

① 記帳代行(難易度:★☆☆/募集で見た金額:仕訳1件50〜100円 or 月5,000円〜3万円)

● 会社で実際にやってきた業務

領収書や通帳のデータをもとに、会計ソフトへ仕訳を入力する仕事です。簿記3級レベル+会計ソフト操作ができれば始められる、経理副業の入門編です。

  • クラウドソーシング(クラウドワークス、ランサーズ等)やスキルマーケット(ココナラ等)で案件を探す
  • freee・マネーフォワード クラウド会計・弥生のいずれかを触れると受注の幅が大きく広がる(無料お試しで操作に慣れておくのがおすすめ)
  • 在宅・スキマ時間で完結しやすく、継続契約になりやすい

単価は高くありませんが、毎月発生する仕事なので積み上がるのが強みです。たとえば月3件×1万円なら月3万円、という積み上がり方になります。

② 経理代行・オンライン経理(難易度:★★☆/募集で見た金額:時給1,500〜3,000円 or 月3〜10万円)

● 会社で実際にやってきた業務

記帳だけでなく、請求書発行、支払管理、月次資料の作成までを請け負う「外注経理」です。実務経験2〜3年以上あれば十分戦えます。

オンラインアシスタントサービス(経理特化型を含む)に登録する方法と、直接契約を取る方法があります。最初はサービス登録で実績を作り、慣れたら直接契約に移行すると単価が上がります。本業の実務経験がそのまま履歴書になるのがこの仕事の良いところです。

③ 確定申告サポート・税務まわりの情報発信(難易度:★★☆/注意点あり)

○ 経験から「副業になりそう」と考えた仕事

確定申告の時期(1〜3月)は、フリーランスや副業会社員からの「やり方が分からない」という声がいちばん多くなる時期です。ただし、ここには重要な法律上の線引きがあります。

  • 税理士資格なしにできること:一般的な制度の解説、記帳の代行、会計ソフトの操作サポート
  • 税理士にしかできないこと:個別の税務相談、税務書類の作成代理、税務代理(税理士法第52条)

「あなたの場合はこう申告すべき」という個別のアドバイスは、原則として税理士の業務にあたります(無資格で行うと法律に触れるおそれがあります)。「操作を教える」「一般論を解説する」の範囲に止めること。この線さえ守れば、ブログやSNSでの情報発信も含めてできることは残ります。

④ 経理・簿記のコンテンツ販売(難易度:★★☆/ストック型)

○ 経験から「副業になりそう」と考えた仕事

簿記の勉強法、Excelテンプレート、経理業務マニュアルなどを商品化して販売する方法です。

  • noteやBrainで有料記事を売る
  • ココナラで「Excel資金繰り表テンプレート」などを売る
  • ブログ+アフィリエイト(会計ソフト・簿記講座の紹介)で広告収入を得る

作るのに時間はかかりますが、一度作れば売れ続ける資産になります。①②の「働いたぶん収入になる」タイプの副業と組み合わせるのが理想形です。当ブログもこのストック型の実践です(副業の始め方参照)。

⑤ 簿記の学習サポート・講師(難易度:★★★/募集で見た金額:時給2,000〜5,000円)

○ 経験から「副業になりそう」と考えた仕事

簿記2級以上+教えるのが好きな人なら、オンライン家庭教師サービスやスキルマーケットで「簿記3級合格サポート」を出品する道があります。簿記は毎年数十万人が受験する巨大資格市場で、「挫折しかけている学習者」がいつの時期にもいるのだろうと思います。

結局、簿記は何級まで取れば副業になる?

レベルできる副業
簿記3級記帳代行の入門案件、学習サポート(3級向け)
簿記2級+実務経験経理代行、月次資料作成、講師、コンテンツ販売
簿記1級・税理士科目高単価の経理代行、専門性の高い発信(ただし税理士業務は不可)

私が見てきた範囲では、「2級+実務経験」がいちばん動かしやすい組み合わせだと思います。1級は本業のキャリアには効きますが、副業でそのぶん単価が上がるかどうかは、案件しだいです。

経理の副業を始めるまでの道すじ(全5ステップ)

  1. 副業を始める準備をする
  2. 経理で何ができるかを知る(いま読んでいる記事)
  3. 必要な知識をそろえる
  4. 案件をさがす
  5. 会計ソフトを決める

次に読む → 経理副業で必要な知識まとめ

現場から経理歴22年のゆい

記帳代行が実際どんな作業になるのか、一度だけ外から見たことがあります。知り合いの個人事業主に「申告に間に合わない」と頼まれて、3か月ぶん・130件ほどの仕訳を自宅で入力しました。

やってみた感想を書くと、1日で終わりました。仕入れのない仕事だったので、入れるのは経費だけ。やることは家計簿をつけるのに近くて、ひたすら仕訳を入れるだけです。

ただ、時間がかかったのは入力ではありません。レシートがぐちゃぐちゃの状態で届いたので、並べて日付順にするところからでした。商品番号しか書いていなくて何を買ったのか分からないものは、全部入れ終わってから、まとめて電話で確認しました。

ここに出てくる相場の数字を見るときは、「何件を、どれくらいの時間でやるのか」まで一緒に考えてみてください。件数が多い会社、仕入れや在庫がある会社、そして聞ける相手がいない案件だったら、まったく別の話になります。

始める前に:税金と就業規則の確認を忘れずに

経理の副業も当然、所得が年間20万円を超えれば確定申告が必要です(20万円ルールの解説)。「副業は何から手をつければいい?」——そう思ったら副業の始め方5ステップへ。就業規則の確認から記録のつけ方まで5ステップが分かります。

参考・出典(公的機関のサイト)

※副業の需要や案件数について、公的な統計はありません。この記事の見立ては、公開されている募集と筆者の実務経験にもとづくものです。実際の募集状況は、クラウドソーシングサイトなどでご自身でも確かめてください。本記事は一般的な情報を紹介するもので、個別の法律判断を行うものではありません。単価・相場は執筆時点の各種クラウドソーシングサイトの公開案件をもとにした目安であり、保証するものではありません。税理士法など関連法令の解釈に迷う場合は専門家にご確認ください。

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ゆい|経理歴22年
現役の経理事務職(日商簿記2級/FP3級)/ keiri-fukugyo.com

日商簿記2級・FP3級保有。中小企業で経理を担当しながら、総務・労務・人事も兼任しています。これまでに勤めた会社では、一般事務や営業事務も経験しました。実務で培った知識をもとに、副業に取り組む人向けの情報を発信しています。

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